訪問介護の概要
高齢者の増加に伴って介護業界にも大きな関心が寄せられていますが、その中でも高齢者の自宅を直接訪問して介護サービスを提供する「訪問介護」が特に注目を集めています。高齢者の中には介護が必要でも住み慣れた地域で介護サービスを受けて今までと変わらない生活を送りたいと考えている人も少なくありません。施設介護と違って訪問介護は1人ですべて行うため気が抜けない仕事ですが、特定事業所加算によって報酬が唯一プラスになる事業ということもあり、今後さらに拡大していくことが予想されます。
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今注目されている訪問介護
介護と一言でいっても施設介護や居宅介護などさまざまな種類がありますが、その中でも特に注目を集めているのが訪問介護です。介護が必要だとはいえ住み慣れた地域から離れて介護施設で生活することに抵抗を感じている高齢者も少なくありません。そんな高齢者にとって、自宅にいながら介護サービスを受けることができる訪問介護は必要不可欠なものです。そのため、これから先も高齢者の増加が見込まれる日本にとって訪問介護の需要はますます高まることが予想されます。
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居宅介護との違い
在宅介護サービスのひとつでもある居宅介護ですが、訪問介護とは仕事内容が大きく異なっています。訪問介護は直接介護サービスを提供しますが、居宅介護は利用する高齢者の状態に合わせて適切な介護サービスが受けられるようケアプランを作成し、その介護サービスを訪問介護事業所に実施する、といったように間接的に高齢者をサポートします。また、居宅介護支援は要介護1~5の人だけでなく介護予防が必要な要支援1~2の人も受けることができます。
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施設介護との違い
介護施設で介護サービスを提供する施設介護は、生活援助よりもレクリエーションや身体介護を多く行います。訪問介護と違い、介護施設には職員がそれなりに多くいるため、介護サービスは当番制やシフト制で提供します。そのため、入浴当番になったら1日中入浴介助を行うこともそう珍しいことではありません。また、職員がそれなりにいるということは高齢者に何かあっても複数人で対処ができるため、1人ですべて行わなければならない訪問看護よりも安心度は高くなっています。
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訪問入浴との違い
訪問介護と訪問入浴は、どちらも利用者宅を訪れてサービスを提供する共通点を持ちます。ただし、訪問入浴は、介護というよりも入浴サービスに特化していることが特徴です。訪問入浴は、自宅で暮らす利用者が、専門のスタッフのもとで安全に入浴の支援を受けるサービスです。訪問介護は基本的に介護職が1名で対応し、資格も介護職員初任者研修以上が必須です。一方、訪問入浴は看護師1名、介護職2名の3名1チームでサービスを提供し、介護職は資格が不問のケースもあります。
訪問介護をより知るために!
今注目されている訪問介護
少子高齢化が進む今の日本において介護の需要はますます高まるばかりですが、その中でも特に注目を集めているのが特定事業所加算で唯一報酬がプラスになった「訪問介護」です。マイナス面ばかりが取り沙汰される介護業界において、訪問介護はこれから先も拡大が予想される事業だといえるでしょう。
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